美醜の大地 第5話:氷の追跡
札幌にて絢子に取材をする綿貫。綿貫は気にかかっていることを絢子に話す。そしてスミ子の死の前後のことを伝え、ある女性を見たと言い、集合写真に写っているハナを指差す。
驚く表情の絢子。
綿貫はハナの正体を知りたく絢子に知っていることを教えて欲しいと願うが教えてもらえず。絢子はハナは死んだと思っているので亡霊ではないかと吐き捨て席を後にする。
場面はハナへ。
復讐のためだけに生きている生活に苦悩を抱えるハナ。覚悟は決めていたはずなのに最後まで手を汚すことができない。血が出るほど歯を食いしばりながら自分の覚悟のなさ、不甲斐なさに一人で涙する。
ハナの顔を整形した先生の側近である菊野は仕事をしながらもハナのことを心配。
絢子、絢子の夫である清次郎。そして清次郎の両親で談話をしている。清次郎の異常な性癖を知っている父親はメイドに手を出していない清次郎を見て一安心。どうやら清次郎は完全にハナに調教をされているようだ。
記者の綿貫はハナとスミ子が一緒に働いていたカフェに来てハナこと菜穂子が辞めたことに驚いていた。カフェでは常連客が樺太からの引揚船の遺品を拾ってはカフェに届けている。何かを思いついたようにカフェを出る綿貫。道中では菜穂子のことを思い出し再び会いたいと願う。
ハナは海岸に来ている。
砂を掘ると白骨がある。どうやらハナの弟であった留吉の白骨のようだ。白骨を抱きしめて謝るハナ。そして過去のことを思い出し再び覚悟を決める。
場面は変わり、雪が舞う夜の道中。顔に無数の縫い傷がある女性が呟きながら歩いている。
「ハナ、必ず殺してやる」と…
この女性、5話で正体は明かされないが恐らく、第1話でハナが復讐を果たし、顔を潰した敏恵ではないだろうか。