美醜の大地ネタバレまとめ

美醜の大地 第1話:泥棒女

漫画「美醜の大地」は市村ハナといった女性が主役。顔が醜いからと虐められ、母と弟まで亡くしたハナの復讐劇を描く漫画だ。


ある医者に大金を捧げ、顔を整形してくれと願うハナ。医者は顔を変えたい理由を問う。医者からすれば整形するのは金額ではなく動機、相応の理由が必要だとハナに伝える。

ハナは昭和2年、当時は日本領土であった樺太(からふと)で出生。醜い顔のせいで幼い頃から虐められてきた。学校では女子グループから毎日に辛い嫌がらせが。女子グループのリーダーは製紙会社の令嬢でもある高島津絢子。後にハナの復讐の最終標的となる女だ。

虐めは徐々にエスカレートしていき、女子グループはハナを装い学校の教師に恋文を渡す。その気になる教師。ハナを襲おうとしたりする。

しかし、ハナは毎日辛い思いをしながらも幼い弟と学校に通わせてくれる母を思うと心配がかけられないため、我慢をしてきた。教師も女子グループに虐められていると報告しても聞く耳をもたず。終いには退学させられるハメに。

時は経過して昭和20年。
ソ連軍の空襲によって樺太市民は北海道へ向かう引揚船に乗ることに。最初の船になんとか乗ることができたハナと家族であったが引揚船の中には虐めてきた女子グループが乗っていた。

女子グループからまた根も葉もない罵声を浴びせられ船から追い出されるハナの家族。ハナ達は翌日やってきた引揚船にて樺太を離れることに。しかし、引揚船はソ連軍の砲撃を受けてしまい転覆。北海道を目の前にして海の藻屑へ。

海に放り出されたハナは母と弟を探すも帰らぬ人に。

最初の引揚船に乗れていれば、こんな惨事は起こらなかった。ハナの怒りの感情は女子グループに向けられ、復讐することを誓う。

それからハナは金を稼ぐため顔を隠して体を売る生活。商売人から腕利きの外科医の話を聞き、整形をして別人に生まれ変わる決意を固めた。

そして、大金を持ち医者に整形のお願いをするハナへと続く。

ハナの過去を聞き、凄まじい復讐心に感化された医者はハナの願いを聞く事に。手術をして美しい顔に生まれ変わる。

敏恵へ復讐開始

場面は変わり、北海道川上町。
ハナを虐めた女子グループに属していた敏恵(としえ)は女学校を卒業してから旅館の跡取りと結婚して若女将をしていた。見合い結婚ではあったが夫は優しく毎日が充実した日々を送っていた。

そこへ敏恵の夫が住み込みの働き口を探している女性と知り合い、旅館まで連れてきていた。その女性は小石川奈穂子と名乗るが実際は整形をしたハナだ。あまりの美しさに見惚れる旅館の従業員。

菜穂子が従業員からチヤホヤされることが気に喰わない敏恵。そんな中、旅館ではある騒ぎが起こっていた。ウサギが敏恵の靴と一緒に殺されていた。

敏恵は嫌がらせに腹を立てていた。旅館の廊下を歩いているとハナの亡霊を見る敏恵。驚く敏恵。学生時代の女子グループは皆、ハナ達の船が沈んだ報告を受けて死んだと思っている。

敏恵はハナの亡霊が復讐をしに来たと思い体を震わせる。

それから敏恵はヒステリックになり、菜穂子にハナの亡霊を見てしまう。菜穂子がいると自分が不幸になると思った敏恵は菜穂子をハメるため宿泊客の貴重品を盗み、菜穂子の部屋に隠そうとする。

しかし、タイミングよく菜穂子が登場。敏恵が菜穂子に向かい壺を投げる。菜穂子の悲鳴で従業員が集まり敏恵を拘束。懐にしまった宿泊客の貴重品を盗んだことがバレてしまう。

夫にも見放された敏恵。
ハナの亡霊を見て叫び逃げる。そして階段から転げ落ちて病院へと運び込まれる。

敏恵は一命は取り留めたが心と顔に深いキズを負ったようだ。

ハナの復讐はまだまだ始まったばかり。

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